家族葬
家族葬とは
従来の形式的な葬儀ではなく、故人と家族が主体となり、シンプルに、心温かく故人をお送りする葬儀です。会社関係・町内会などに
声をかけないので、準備や手配が煩雑にならず、何よりも故人とのお別れの時間を大切に出来るということから、家族・親族・親しい
知人のみの葬儀で、義理での参列がないのでゆっくりお別れが出来、従来のように気兼ねすることなく行なえる葬儀として近年増加の
傾向にありますまた。その背景には核家族の高齢化や葬儀のカスタマイズ化という時代の流れによる部分もあるようです。また家族葬
は決して普通の葬儀の規模を小さくしたものではなく、故人と家族のお別れを最も大切にしたスタイルの葬儀で、故人との別れを忙し
さの中で過ごす葬儀にはしたくないという希望をされる方の増加というような背景もあるようです。

家族葬のスタイル…家族葬の明確な定義があるわけではありませんが、家族を中心に少人数(10名〜40名前後)の規模の葬儀を今回
は家族葬と定義させてもらいます。大きく分けて、下記の3つのタイプに分類されます。
- 葬儀なし
-
教者・僧侶・牧師などを呼ばずに、ご自宅や斎場に遺体を安置し、その後火葬場に出発する
というお別れをするスタイルです。 火葬を行うには、死後24時間経過していることが法律
で定められていますので、その時間を故人とのお別れに過ごします。
- お別れ会
-
宗教にとらわれることなく、お茶とケーキ、故人の好きだったワインとお料理など自由な形
式で親しい人が集い故人を偲ぶお別れです。葬儀を親族のみで行い、そののち、ホテルやレ
ストランでお別れ会・偲ぶ会を開かれることもあります。
- 家族葬
-
宗教者を呼んでの家族葬、無宗教での家族葬とスタイルは様々ですが、従来の白木の祭壇等
にとらわれることなくお棺を参列者が囲む形であったり、お棺を花で囲んだりというような
形が最近はよくみられます。
家族葬と一般のお葬式との違いと良い所
- 家族・親族・親しい知人のみの葬儀で、義理での参列が少ないのでゆっくりお別れができ、気兼ねがいらない。
- シンプルでエレガントな葬儀で、費用に無駄の無い葬儀が出来る。
- 会社関係・町内会等からの参列がないので、準備や手配に追われる事が少ない。
- 会葬儀の内容・段取りをご家族が十分理解された上で、全てを決定して進めていける。
一般のお葬式との形式的な違い
- 1:ご香典の辞退
- 家族や親族、故人と本当に親しかった方のみの葬儀なのでご香典を辞退されるケースも多いです。
- 2:会葬礼状なし
- 会葬者も少なく、身内だけということもあり、作られないこともあります。
- 3:通夜・葬儀返礼品なし
- 会葬者も少なく、身内ということもあり、用意されないケースもあります。
- 4:看板を立てない
- 「故○○○○の葬儀 告別式 式場」と書いてある式場前の看板を立てないケースも増えてきています。(自宅前におかれる葬儀の案内もださないことが増えてきています)
- 5:式場案内看板を出さない
- 会場設営においても、式場までの道順指示看板)も出されないケースが多いです。また、自宅に忌中紙等も張らないことが多いです。
- 6:自由な式場レイアウト
- 通常の葬儀でのお棺の配置ではなく、お棺を縦に置いたり、周りを椅子で囲む配置でのスタイルも増えてきています。
家族葬を行うにあたっての注意点
家族・親族は家族葬をと考えていても、家族葬が難しい場合
- 1:比較的若い方がなくなられた場合
-
仕事に在職中であった場合は職場の同僚の方々や取引先の方々がお世話になった方にせめて
お線香だけでも、ということでお参りにいらっしゃいます。葬儀には家族・親族との別れ以外
にも社会的な別れという意味も含まれていますので故人生前の社会的な繋がりを一方的に断ち
切ることも、故人の事を考えると家族、親族だけでの家族葬というのは難しいでしょう。
- 2:公職や地域のお世話役等をされていた場合
-
前述の場合と多少違いますが、やはり故人にお世話になったといわれる方は多くいらっしゃる
場合が多々あります。特に町内会や自治会、老人会等の世話役をされていた場合は家族葬とい
うのは難しいでしょう。
- 3:故人のご子息・娘様が上記2に該当するような場合
-
上記1の場合と同じく同僚、取引先の方々のお参りが多く予想されます。勤務先や取引先等に
『近親者のみでの通夜・葬儀を行ないますので、一般の方のお参りは遠慮させていただきます』
という旨の連絡が確実に伝達されている必要があります。
上記の1〜3のようなケースでは近親者だけで葬儀を行ないますということが伝わっていればいいのですが、徹底していないと後日、
職場や取引先等で混乱を招く恐れがあります。一部の方々のみが通夜・葬儀に参列をしていると、通夜・葬儀に参加していない多く
の方々は、後日自宅にお参りにお越しになり自宅を空けることが出来ないというようなこともあります。また、『一般の方のお参り
は遠慮させていただきます』ということを通例的な表現と思い通夜に参列した人が、翌日、同僚、友人などに話をすると通夜に参列
していなかった人はどうにかして葬儀に参列しなければと思われるようなケースもも多くあるようです。この場合は『近親者のみで
の通夜・葬儀を行ないますので、一般の方のお参りは固く拝辞(遠慮)いたします』ということを完全に周知してもらうということ
が極めて大切です。
お参り以外に関して・・・供花・供物・香典等について
お参りを遠慮するだけで供花・供物・香典に関してはどのようになっているのか、という質問が家族葬の場合にはよくあります。
供花・供物・香典に関してはお参りに来られなくても花屋さんや郵便書留で送られてくる場合がありますので、これらに関しても家族葬
の場合には同様の配慮が必要です。
葬儀後の挨拶
葬儀のあとには、家族葬の場合、社会的な別れが通常のお葬式よりも薄いため、関係者には葬儀後、死亡の連絡とあわせて、生前での
ご厚意に感謝し、葬儀は家族葬で済ませたため、ご連絡が遅れたことをお詫び致しますということを伝えます。親しい人には口頭で、
それ以外の人にはハガキや封書での連絡が多いようです。
高齢化と核家族化がすすむ昨今、『家族葬』はこれからまだ増えていくと思われます。これまでのようなお葬式でなく「自分らしいお葬式を
考えてみたい」と思われる方はお気軽にご連絡ください。経験豊かな葬祭ディレクターがアドバイスをさせていただきます。
|